圭陵会 会長 赤坂 俊英
六月の圭陵会代議員会・総会において小川 彰理事長先生および前圭陵会長の齋藤和好先生の御推挙があり、圭陵会の会長の大役を仰せ付かりました医25期の赤坂俊英です。
母校岩手医科大学は明治30年に私立岩手病院に併設され医学教習所を起源とし、以後、岩手医学校、岩手医学専門学校、岩手医科大学と変遷しながら、多くの医療人を育成し、全国に輩出してきました。昭和40年には歯学部が開設され、現在の圭陵会員総数は1万人を超えております。さらに、平成19年には薬学部を開設、平成29年には看護学部が開設され、薬学部、看護学部とも卒業生をすでに輩出しており、近く、これらの学部に圭陵会同窓会ができることになります。
すなわち、創立125周年を過ぎた岩手医科大学が医療系総合大学として大きく発展・拡大するとともに、その同窓会たる圭陵会も大きな組織となってきました。
この輝かしい歴史を有する岩手医科大学同窓会の圭陵会長に選ばれましたことは誠に光栄に思います。
圭陵会は長年に亘って、岩手医科大学を後援することはむろん、学生教育支援、会員同士の懇親と情報交換、地域の災害医療支援など多大な業績を残してきました。このコロナ禍でも多くの圭陵会員が全国でコロナ感染防御やコロナ患者の治療・検査に尽力しております。しかし、コロナ禍で懇親の場を設けることはもちろんのこと、会議はWEBによるリモート会議ばかりで、会員の皆様には残念な想いを強いておりますが、これを機に今後の圭陵会の会議の在り方を検討する必要があります。確かに、遠方からわざわざ盛岡まで来られるのも大変です。前述のように薬学部、看護学部同窓会の立ち上げも含め、時代の流れとともに圭陵会は今後も進歩、変革する必要があります。これまでも各学部の学術支援、国家試験成績向上のための学生支援、学生との交流会などは今後も継続すべきと考えております。
令和元年に岩手医科大学付属病院は矢巾新病院に移転が完了し、内丸地区には歯学部付属病院、医学部外来診療部門の内丸メディカルセンターが残っています。内丸地区にあった旧岩手医科大学はおそらく多くの圭陵会員の心のよりどころなはずです。旧1号館は残し、そこに岩手医科大学資料館と圭陵会事務室と会議室を設置することを小川 彰理事長にお願いしています。
私の知る限りの歴代の圭陵会長、和田安民先生、小原喜重郎先生、桂 佐元先生、吉田昌男先生、小野 繁先生、星 秀逸先生、小川 彰現理事長先生、石川育成先生、齋藤和好前会長の圭陵会に対するリーダーシップとご貢献を見て参りました。先輩圭陵会長の運営方針を継承しながら、時代の変化に即した圭陵会の変革にも取り組む所存ですので、執行部の先生方、全国各支部の会員の皆様のご支援、ご指導の程宜しくお願い申し上げます。